ホントは とじぇね

ホントは寂しがりやのシングルファザーが叫ぶ! 誰かに届け!誰かに響け!!

社長をやってるやつに、「社長って偉いの?」と幼稚園児みたいな質問をしたときの話

彼の名は隆弘(仮名)。東京のお洒落な街にお洒落なオフィスを構えるウェブデザインなどを手掛ける会社の社長だ。「忙しい」とは言わないくせに、めったに地元に帰ってこない。そんな彼が珍しく帰ってきたので酒を飲んだときの話。

一件目の会計の時「俺が出すよ」と言いやがった。なんで同級生におごってもらわにゃならんのだ!と憤慨し、ムカついたのでその店は全部僕が払い、2件目はお高いお店に連れて行こうと決め「次の店頼むわ」とギラギラした眼差しを隆弘にくれてやった。

 

2件目に行く道すがら、「お前結構稼いでるだろ?」と今度は嫌らしい眼差しをくれてやった。「お前の数倍は稼いでるっしょ」というので「じゃあ3000万ぐらいか」と、本当とも嘘ともつかない会話をしながら歩いていった。隆弘のカードの色を見ておけばよかった・・・・場合によっては僕の知る限りの一番高い店に行けたのに。

そういえば隆弘は既婚者だが、佐々木希の大ファンだ。佐々木希の兄と僕は仕事で一緒になることがあり、いつでも会える間柄。その兄を呼んでやろうかとも思ったが、東京に帰って彼女(希ちゃん)と仲良くされたら、さらにムカつくので、止めておいた。

 

ぶっちゃけ隆弘の会社がどのぐらいの規模なのか僕は知らない。ただ、誰もが知っている大きな会社のホームページをいくつも手掛けたりと、隆弘の会社のサイトを見ると友達ながらにビビってしまう。

「ずいぶん偉くなったもんだよな、俺は野球部のキャプテンでお前は補欠だったのに」と思いっきり意味不明な負け惜しみを言ってみても、隆弘は余裕の表情だ。

 隆弘の奥さんは仕事をしている。前園さん会社のサイトにお店を出している会社の社員か役員らしい。

 

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ここまでに『著名人』や『誰もが知る大きな会社』『年収3000万』など権威がある(有名な)事柄を並べてきた。これは『権威効果』と言って、自分(僕)と権威を結びつけ、自らに箔をつけて相手を信用させる心理効果である。このような話しぶりをする人にあったら、よく考えてもらいたい。その人が凄いのではなく、その人の後ろや周囲が凄いのだ。その人の信頼性とはまったく関係ない。

僕はただ、記事に箔を付けたかったんだな(笑)

ってか、隆弘の話をすると自然に『権威効果』の事を思い出さざるを得ない文章になるのがムカつく(激おこ)

 

隆弘が結婚の報告をしに来た時に、「奥さんには仕事を辞めて欲しくない」と言っていたし事実、奥様は仕事をしている。

隆弘は金に興味が無い。仕事を一生懸命やっていたら運が伴い今の状態になったそうだ。

本人曰く、生活に対する考えは、一般的な生活水準で貧しくない程度の生活ができればいいとのこと。

 

でた~~~!『一般的な生活水準』『貧しくない程度』

何?今流行ってんのそのワード?

 

 

おい!きさま!その定義はどこにある?

さまざまな地方から取り寄せたブランド米を、朝も早よから専用の釜でガス焚きしている奴の、『一般的』ってどこよ?それを食べて「やっぱ朝飯はコメでしょ」とか言っている奴の『貧しくない程度』って、俺みたいに毎日古米食べて「うまい!」とか言ってるやつらのどこら辺のレベルの話になるのかね?

 

ひがみと妬みMAXな僕!!

 

 

僕は建設業だ。不景気の時に倒産した会社の社長を何人か知っている。そのほとんどが奥さんから逃げられた。にこやかに家族や奥さんの話をしていた某社長の顔が思い出される。苦難の時こそ手を取り合い一緒に乗り越えてくれるはずのパートナなのに、金が無くなった瞬間、ずらかりやがった・・・・金と結婚されたんだな(涙)

 

隆弘はこういう時の為にも、奥様が仕事を続けることを推奨したのだ。きっとね。妻が路頭に迷わぬ力を維持しておくために。

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 会社を経営するということは凄いことだ。サラリーマンとは異次元のリスクを背負い、本当の意味で『世間』と、もしくは『世界』と戦っている。たぶん本気で命を賭してるのかも知れない。僕が数年前に打診された「社長をやらないか?」の質問に快く「NO」と言って正解だったと今でも思う。僕にはそんなリスクを負う覚悟など無い。社員という他人を背負い、一寸先は闇のこの世を『会社』という箱ごとけん引するパワーを持ち合わせてはいない。僕は逃げるようにして、その会社を辞めて現在に至る。

その時に考えた。会社(企業)とは何か。社員とは何か。金とは何か。社長とは何か。やはり本当の意味で崖っぷちに立ち、本物のリスクを背負っている分、社長とは少なからず『偉い』のだろう。本気で死なないようにテクニックは色々あるにせよだ。

 

横目でチラチラとお姉ちゃんの胸元を見て酒を飲んでいる隆弘。銀行が金を貸してくれなくて大変だった時の話を、解決してずっと後になってから僕らに話す隆弘。たとえ真夜中でも、電話をしたらいつでも仕事をしていた隆弘。会った時には同級生以上の態度を決して見せない隆弘。

 

わかっちゃいるけど、「なぁ隆弘。社長って偉いのかよ?」と、遂にお姉ちゃんの胸元に手を伸ばそうとしている隆弘の横っ面にぶつけてみた。

「役割の違いだろうな」「社員がいなけりゃ今の規模の仕事はできない」「社員も会社が無ければ給料稼げない」「役割だ、役割」

 

模範のようなお言葉・・・・お前やっぱり偉いよな・・・・

 

 

僕には親友が5人いる。一生涯の親友だ。もう小学校からの付き合いになり、未だに親交は続いている。その中の一人が隆弘。

僕に『妻』はいないが、『友』には恵まれている。だから僕は人生に後悔することは無いだろう。

 

 

 

「だから利益を搾取する役割も俺にある」ニヤリ!

 スケベな目をして、最後に隆弘はそう言った。

 

 

 

僕は叫んだ!「ママァ~この店で一番高いボトル二本入れて!!」

この店は隆弘のおごりである。

 

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。