ホントは とじぇね

ホントは寂しがりやのシングルファザーが叫ぶ! 誰かに届け!誰かに響け!!

動物ってゴミなのかよ?

最近の秋田は雪が遅い。やはり地球温暖化のせいなのか。それでも必ずと言っていいほど11月には一度、雪のようなものが降り朝の通勤ラッシュの渋滞を一層激しくさせる。

そんなある年の11月の出来事。

 

出勤のため外に出た。玄関から自宅の駐車スペースまで15歩。

朝がた、家の屋根を叩く音が聞こえたが、やはり降ったか・・・・降ったといっても、アラレのような小さな氷の丸いやつ。それが薄っすらとあたりを覆っていた。

いつものように車に向かおうと思ったら、薄っすら覆ったアラレの上に猫の足跡。爪痕が無く、全体的に丸っこいその形は、猫のものと直ぐに分かる。車の下に伸びているその足跡。念のためにと、車の下を覗き込んだ。

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子猫が死んでいた。生後6か月ぐらいだろうか。やせ細った体つきのまま、手足を投げ出し、横になっていた。我が家の飼い猫は横になってもふっくらしているが、その猫は平べったくなっている。脂肪もつく余裕が無いほど飢餓状態で生きてきたのだろう。肋骨の浮かび上がったガリガリの体型が、ここにたどり着くまでの過酷さを物語っていた。降ったアラレが解けることができないほど、気温が低い朝だった。かわいそうで仕方なくて、車のわきでしゃがんだまま、しばらく猫の遺体を見つめていた。

 

家に戻りゴム手袋を付けて猫の遺体を手に持った。大きさの割に驚くほど軽い。家族に事情を伝え、小さな段ボールに入れて自転車小屋に置いた。どのように対処すればいいのか知識が無かったからだ。それにしたって遺体である。それなりの供養というか埋葬の仕方があるはずだ。『遺体』という言葉を動物の死骸に使っていいのかも分からない。でも猫と暮らすものとして、猫を家族の一員として生活しているものとして、手に抱えてしまった、一度触れてしまった死んだ猫を『死骸』という、なんだか自分とは縁も無いものを呼ぶような無機質な表現を使いたくは無い。

 

 

出勤し朝の仕事を片付け、公共機関の業務が開始する時間を見計らい休憩を取った。そして電話をした。『動物管理センター』に。そこは保護され引き取り手の無い動物を安楽死させる施設だ。当然、焼却という名の火葬も行っているはずだ。自宅の敷地で野良猫が死んでしまったと伝え、そちらで火葬してほしいと話した。

「生きている動物は引き取るが、死んでしまったものは引き取れない」との返答だった。ではどうすればいいのか?と尋ねたところ「市役所に電話してくれ」と言われた・・・・なんだそれ?具体的な対処方法を教えてくれるのではなく、「市役所に電話しろ」だと?曲りなりにも動物を扱う業務に携わりながら、そんな返答しかできないのか?ムカつきながら電話を切った。

 

直ぐに市役所へ電話した。総合案内から環境部に電話は回された。本日、二回目の同じ説明をした。そして僕は耳を疑う返答を聞くことになる。

 

 

「所定の袋に入れて、燃えるゴミに出してください」

 

 

嘘だろ、おい?

「猫の死体はゴミなんですか?」

思わず声が大きくなる僕。興奮し怒りをを抑えきれない僕の声を聴き、対応してくれた女性職員が慌てて言葉を付け足した。「そういう決まりなんです。申し訳ありません」。

 

基本的に野良猫は人間が捨てた事が原因。だから餌の取り方も知らずに、死んでしまう。野生の動物とは扱いが違う。この猫が死んだのは、そもそも人間のせいなのだ。そういう意味もあるからこその『動物愛護法』なんじゃないのか?僕らと同じ命だろ。その命が無くなったんだから、ちゃんとした埋葬の仕方があるだろ!

 

僕は無知だったのか。考えが幼稚なのか。死んでしまった動物の遺体は『ゴミ』なのだと、この時初めて知った。

ペットが亡くなったときは自宅の庭に埋葬してもいいし、もしくはペット霊園などの業者に火葬してもらうこともできる。当然費用は掛かるが。

 

自宅の庭に埋葬しようかとも思ったが、頻繁に脱走する我が家の猫に病気でも移ったら困る。かといって火葬する費用も時間も無かった。家族で手を合わせ成仏を願いながら、向こうでおなか一杯食べれるようにと、猫用のご飯を添えて所定の袋に収めた。

何かの縁で我が家にたどり着いた野良猫。食べることもできず、空腹と寒さに耐えながら、必死で生きてきたのだろうが、可哀そうなことに死んでしまった。手に持った軽さが、しばらく僕の感覚から消えなかった。

 

 

ペットと暮らしている人なら理解できると思う。ペットが動物が、人間にとっていかに大切な存在なのかを。いかに人生を豊かにしてくれる存在なのかを。

人間とペットは、イコール(=)ではないのかも知れないが、ニアリーイコール(≒)以上であると感じてくれる人が多ければと願っている。

それと同時に、今回のような悲惨な出来事が犬や猫を始めとする人間を取り巻く動物に起こらないように強く強く願う。

 

 

選挙が行われている。少しでいい。ほんの少しでいいから、動物愛護に関する法律をもっと充実させ施行し、愛護の心とモラルを広げる取り組みをしてほしい。尊い命を人間のせいで、無下に失うようなことが少なくなるように。人間だけじゃなくペットなどの動物もしっかり生きれる、そんな日本になってほしいです。

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。