ホントは とじぇね

ホントは寂しがりやのシングルファザーが叫ぶ! 誰かに届け!誰かに響け!!

大人になってから始まる新たな成長が輝いて見えて泣けてくる

わりぃけど、俺の方が上だから

 

大人げない自分の感情に苦笑いしながら息子の話を聞いている。

 

紆余曲折があり、4年生の医療系専門学校を自主退学して、今年の春先に就職した息子。

志した道とは全く畑違いの職種。

「おい!金返せ」だなんて、言っちゃあいけないよね・・・

シングルファザーの僕にとっては死活問題になりかねない資金を投じた進学だったのに。。。

それがね、なんだか楽しそうな、苦しそうな様子で仕事の話をする我が息子に、お父さんはニヤニヤが止まらないわけなんですよ。

 

 

息子は21歳の学年。3月31日生まれなもので、学年的には21歳なんですよ。

その年齢と言えば僕は、結婚し第一子である息子が誕生した年齢なんです。

さすが長男といいますか、男の子だからといいますか、これがまた残念な子なんです。親としては(笑)

 

まぁ、親の心子知らず。子の心親知らずと申しまして、互いの意思疎通が難しいのが、親子関係。

『僕はもっとしっかりしてたぞ』と、父親である僕は思うのですが、授かり婚という、自分の両親をビビらせる、恐怖に陥れる結果を披露してしまった自分よりは、まだしっかりしていると言えばその通りな訳なのですが、『しっかりしている』という物差しを持ち出すと、僕の息子は全くしっかりしていないのです。

 

 

【こんなんで、社会に通用するのか?】との不安と、【やればできる子】という、かすかな望みを胸の奥に秘めながら、日々の息子の様子を注視している、僕なのです。

 

 

 

僕の息子は社会人1年目。

社会的には、小学校1年生と何ら変わらない扱いなわけで、社会人二十数年の僕にとっては、赤子に見える。

よちよち歩きどころが、「目、見えてますか?」っていう状態。

そして恐ろしい事に現代っ子。『ゆとり』かぶってる世代です。

入社当初は言ってましたね。サービス残業がどうのこうの。パワハラがどうのこうの。同じ部署の人が上司と合わないから違う部署に異動願いを出したとか。あの上司は最低だとか。

 

『頭でっかちで世間知らず』完璧だなって思いました。完璧な現代っ子だなって。

僕の息子もしっかりと世の流れに沿って、『現代っ子』なんです。

 

 

そんな息子の愚痴を聞いて、プププって心の中で笑ってました。

 

「俺がやってる仕事の内容も分からないくせに、君ならできると押し付けてくる」

「人が足りない部署なのに、人員も増やさず仕事量だけ増えていく」

「有給取りたいけど、俺がいなくなると仕事が回らない。上の人は頭が悪い」

 

 

学生を卒業するまでずっと、まともに先生や部活の監督の話を聞くこともできなかった息子。

提出物の期日を一度も守ったことが無かった息子。

周囲の迷惑よりも『お笑い』を優先させて、ふざけまくっていた息子。

度重なる『忘れ物』を、「誰にでもあることだろ」と反省すらしない息子。

 

 

やっと分かったか息子よ!

これが社会人だ!これが責任だ!これが仕事だ!!これが人生なのだ!!!

 

 

学生を卒業し、社会人になり、『このままで大丈夫』という淡い世界観がぶち壊されて、徐々に己の甘さを感じ始めて、年配者のほとんどが『出来る人』に見え始めて、納得のいかない環境と、納得のいかない給料明細を手にして、楽しそうにやってる友達が羨ましく感じて、それでも会社を飛び出す勇気がなくて。

その言い訳は『何の能力も無い自分は、会社を辞めると生活できない』っていう、『能力』の意味すら分かってない状態。

 

かわいいなって、思います。そしてこんな若者を『かわいい』と思える自分はやはり『大人』になったんだなぁと、少しだけ誇らしく思います。

 

 

 

最近息子は部署で一人になったそうです。

入社当初は3人いたのに、辞めたり移動したりで、今は一人だそうです。

「有り得ない!」と憤慨する息子。でも、僕はその意味が分かる。その素晴らしさが理解できる。

 

たった入社数か月の社員に、しかも複数名必要だと思われていた部署に、僕の息子一人が残され任された。

 

会社員経験のある方なら、直ぐにこの矛盾と、ある意味での栄誉をご理解できるはずです。

僕は息子に伝えました。「ある意味、君は認められたのだ」と。

今はポジティブな面だけでいいんです。まだ理解できるレベルでは無いのだから。

知るべきことは、知るべき時に知るのです。会社でも社会でも。

 

 

サラリーマンはすべからく『会社という傘』に守られながら仕事をしています。そのことを『替えの効く歯車』と揶揄する人もいるでしょう。

しかしながら『歯車』は己を磨くことができます。スペシャルなパーツを装備して、とびっきりの歯車になる選択肢を持っています。磨き続けると、工夫し続けるとそれは、一つの企業に留まらず、『大きな可能性』を秘めた歯車に昇華させることができる。

なんなら、最上部の大車輪になることだって可能です。

 

 

僕の息子が、もっともっと経験を積み今の自分をプププと笑い飛ばせるようになった時、もしそうなれたなら遂に本物の『大人』として、今度は僕が頼るようになるでしょう。息子の事を。

 

それまで僕は、息子の愚痴をプププと思いながら、だまって仕事の話を、愚痴を聞いてあげようと思います。

 

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。