ホントは とじぇね

ホントは寂しがりやのシングルファザーが叫ぶ! 誰かに届け!誰かに響け!!

もう少しだけ・・・・

やっぱりこんなもんだよな。ある程度想像はしてたけど、実際になってみると何とも言えない寂しさを感じることがある。

 

今年短大生になった娘との会話が極端に減った。

生活リズムが合わなくなった。

 

僕が出勤してしまってから娘が通学の準備にとりかかる。

僕が帰宅すると自室に入ってしまっているか、遊びに行って既に家にはいない。

休日はというと、バイトか遊びのどちらかで、準備に取り掛かる娘と洗面所ですれ違うだけ。

 

毎日がこんな事の繰り返し。

 

 

妻(母親)のいない我が家は、娘の花嫁修業との僕の想いから、完全に食事を分けた生活をしている。

 

決まったお金を渡してその中で自分の分だけでいいから献立を考え予算内に収めながら三食を取る。

いつまでも僕が全ての面倒を見てあげている場合ではないとの思いからだ。

何よりも、確かに生活リズムが合わなくなってしまったのだから。

 

 

 

食事を共にする機会を失ったことが最後の呼び水となり遂に娘との時間が激減することとなった。

 

 

 

こんな僕は娘に対して凄く不安に思っていることがある。伝えたいことが沢山ある。

部屋が汚いということから始まり、掃除や物の片付け。家族の共用スペースにいつまでも置き去りにされている取り込んだ後の洗濯物。作りっぱなしで洗い物をしなままの流し台。天気のいい日はたまに布団を干して叩いて埃を落とすだとか、窓を開けて換気するだとか。食事のことだってそう。自分の好きな物、作りやすい物だけじゃなく、少しはバランスを考えた食事を心がけるだとか。だってさ知ってる?人間の体は自分が食べたものでしか構成されず、細胞が全て入れ替わるのに7年かかると言われてるんだよ。今日体内に取り込んで体の一部となったものが7年ものあいだ自分の体を維持してくれる何らかの役割を負ってくれる。少しは食べ物のことを考えようよ。

 

 

日々の生活の中で抱く娘に対する僕の想いは未来の彼女への不安となり、僅かな接触しか持てず伝えきれない事柄が多くある故、行動が変わらない娘に対して今度を不満を抱くようになる。

 

 

言いたくないけど、僕一人で、一馬力で何とか頑張って進学させたんだから、短大生活がどんなものなのか少しは話して聞かせてくれればいいじゃないか!

自分の娘が進学して、どんな勉強をして、どんな友達と知り合ってどんな楽しいことをしているのか、高卒の僕には興味があって仕方ない。

 

 

すれ違い続ける娘との日々は毎日の僕の酒量が増える原因となる。

1人寂しくテレビを眺め、僕のおかずをおねだりに来る猫に話しかける。こんな夜が繰り返される。

 

 

 

そんな僕にもチャンスはある。

娘が通う短大には実習期間がある。2週間続く実習期間の間だけは、娘の行動が自粛され平日の夜に自宅にいる可能性が高く、それゆえ自炊率も上がる。何といっても嬉しい事は実習先の勤務時間と同じ活動となる為、早く帰宅できた日の僕との夜ご飯の時間が重なるということ。

 

キッチンに立ち何やら調理している娘の姿が珍しく映る。

「ただいま」と声を掛けても返事が無いのをいぶかしく思うと、娘の耳にはイヤホンがささっていて。。。

 

シャワーを浴びて僕が食卓に着くころに娘はもう食事を開始している。

遂に来た!ここからが父親である僕の出番だ!この機会を逃すわけにはいかないのだ。

絶対に負けられない戦いがそこにはある byカビラ

 

酒のつまみを急いで作り、冷蔵庫から冷えたビールを取り出したら直ぐに娘の対面に座り、何気ないふりをして目線をテレビに向ける。肝心の娘はというと、視線を携帯に向け動画を観ながら小さく笑ったりしている。

これはチャンスだ。機嫌がいい。

「学校どうよ?」

話しかけても返事はない。イヤホンやろーのせいだ。

だったらこっちはこうしてやる!娘の料理に箸を伸ばす。

「止めてよ!」と娘の手が遮ってくる。

よし!接触成功!!やっと僕の存在を認識してくれた。

 

ここから僕たちの会話は少しずつ交わされてゆく。学校の事。友達の事。

最初は僕が質問しなければ返ってこなかった話も、娘の気持ちが僕に向いてくると自分から話し始めてくれる。

実習先に自分が保育園のころにお世話になった先生がいたこと。障害がありながら周りのみんなと楽しく生活している園児がいたこと。子供を見ているだけじゃなく、書類や壁面など、その他の仕事も沢山あって、やっぱり保育士って大変そうだってこと。

 

元妻である彼女の母親も保育士で。今では全くと言っていいほど話題にならなくなったお母さんの存在をこの時だけはお互いに意識できる。言葉には出ないけれども。

 

今、僕の娘はお母さんの背中を追って同じ道を歩もうとしている。幼いころからの夢を叶えようとしている。

 

久しぶりに見る娘の笑顔。姿は無いけど母親の存在を感じることができる食卓。

 

 

 

 

 

短大生活にも限りがあり、彼氏持ちの娘は就職したら自宅で暮らしてくれるか分からない。いつかはいなくなってしまうであろう娘へ。

いつか嫁にいってしまうであろう娘へ。

もう少しだけ、もう少しだけこんな時間を僕に続けさせてくれないか。

あと少しだけ君と『娘と父親』の関係でいたいんだ。

 

 

もう少しだけ積み重ねたいんだ。

家族として共に過ごした君との思い出を。

 

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。