ホントは とじぇね

ホントは寂しがりやのシングルファザーが叫ぶ! 誰かに届け!誰かに響け!!

隠れた想い

今週のお題「わたしの好きな歌」

 

 

その歌は、ラジオから突然聞えてきた。

 

一瞬なんのことか分からなかった。その歌はあまりにも今の僕にピッタリで、ピッタリ過ぎて混乱と涙が一緒に湧き上がってきた。雨など降っていないのに、フロントガラスが歪んで、運転してるのが危ないから、途中のコンビニに駐車した。うつむいてポタポタこぼれる涙を見ていた。ズボンの太ももの部分に涙のシミができるのをただ見ていた。

 

 

 

カッコつけていた訳でもなく、その事がカッコイイとも思っていないが、僕は邦楽を聴かない。理由は何個かあるが、その中の一つとして『心が乱れるから』というのがある。歌詞が心に浸透して、古傷を刺激することが多く、僕はそれを嫌っている。

でも日本で生活している以上、ラジオやテレビなどからは、頻繁に邦楽が流れてくるわけで、僕を刺激するほどの曲は『良い曲』なわけで、困ってしまう。

 

 

 

これは僕と彼女と、僕の中学からの同級生の女の子の話である。

僕の彼女の短大の友人は僕の中学の同級生の女の子。なんだかややこしいが・・・

 

 

僕と彼女は喧嘩をよくした。僕は社会人で彼女は学生。日中の生活環境が違う。生きてる感覚が違ってくる。定時で帰宅できる学生はその日の会う計画を立てやすいが、社会人の僕は残業や飲み会など、『大人としての付き合い』が発生する。会う約束をドタキャンすることもしばしばだった。社会人と学生の違いから発生する出来事を理由に、頻繁に喧嘩は勃発した。

そんなこんなを繰り返していると、「なんだかぁ~」と思うこともしばしば・・・

 

 

彼女と遊ぶとき、たまたま同級生の女の子と一緒になることもあった。待ち合わせ場所に一緒にいたりして。田舎から出てきた人たちに良くあるパターンの『地元会』みたいな飲み会で会うこともあった。別にその同級生の女の子の事をなんとも思っていなかった。同級生なんて『兄弟』みたいなもんでしょ。小学校から一緒なんだから。会えば、たわいもない会話をし、地元会では昔ばなしで盛り上がる。そんなだたの同級生。

 

 

 

ある時彼女と大ゲンカをした。

半同棲生活みたいな暮らしをしていた僕たちは、僕が飲み会だと、彼女は慎ましくも寝ないで待っててくれる。その日はいつもよりさらに遅くなり、上司が気遣って彼女用にお土産まで持たせてくれた。そのお土産を投げつけられさんざん責められたのだ。「帰りが遅すぎる」それが彼女の言い分だった。

待ってくれてる彼女に気を使い、帰宅したらどこかで『夜中のラーメン』という悪魔の食べ物を一緒に食べようと、お酒ものまず仕事飲みに付き合い、頃合いを見計らってやっとの思いで帰宅したのに・・・・

 

僕は怒りでアパートを飛び出した。当てになる友達はみな寮でくらしている。。。行く当ても無く思いついたのが同級生の女の子。どこでもいいから気持ちを落ち着かせる場所が欲しかった。連絡し事情を説明したら、来てもいいと了承してくれた。

真夜中に上がらせてもらった同級生の女の子のアパート。大ゲンカした興奮と悔しさを抑えるために必死だった僕は、わざわざ上がらせてくれた同級生の女の子と一言も口をきかなかった。なんて自分勝手な俺!

でもそのぐらい気持ちがおかしくなっていた。無言の時間だけが過ぎる。

 静まり返る室内。真夜中に二人きりの部屋。

よく僕を入れてくれたなぁとか、ふと思った。

 

 

「泊まっていけば」

か細く同級生の女の子が言った。

言葉尻に『?』を付けるほどの強さはなかった。

 

「うん、ありがと」と言ってから数十分後に、同級生の女の子のアパートを後にした。

 

 

 

 

 

そんなこんなで時は経ち、彼女が卒業を迎える時期になった。無事に就職も決まり安心してグダグダな生活をしている時期だった。遠くに仕事をしに来ていた僕は帰宅が遅くなることを伝えに彼女に電話した。その時である。

「〇〇子は神奈川に就職決まったって!凄いね!」との彼女の情報。

その瞬間ドスンと胸の中に何かが落ちてきた。同級生の女の子はけっして派手目な人ではなく、都会に向いている感じじゃない。卒業したら地元に帰るか、少なくともこの秋田市に留まるものだとばかり思っていた。『何かの折にはまた会えるだろ』ぐらいに。もう会えなくなる・・・・完全に意表を突かれた。意表を突かれたと思っている自分に驚いた。

 

ただの同級生の女の子だろ・・・何がドスンだ。。。

 

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帰宅するまで車で1時間はかかる。3月初めのその日は、夕方のオレンジ色が綺麗で、でもまだ木々には雪が薄っすら積もっていた。

 

気づいたの~ あなたが~こんなに~胸の中にいること~

愛してる~ まさかね~ そんなこと~言えないぃ~~

 

 

ラジオから流れてきたその曲は、Kiroroの『長い間』という歌であることは後から知った。歌の内容は僕にリンクしないが、サビだけがその時の僕に響いたのだ。

しばらく涙が止まらなかった・・・・

 

 

 

 

このことは僕の胸にそっと秘められた出来事となった。

その後何度か同級生の女の子と同窓会などで会っているが、僕の過去の想いは伝えるわけもなく、伝えるつもりもない。

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。