ホントは とじぇね

ホントは寂しがりやのシングルファザーが叫ぶ! 誰かに届け!誰かに響け!!

J-7  女性の気持ちが分からない人は、結婚しないほうがいいと思う

「いやぁ~俺、飲むとダメなんだよねぇ」

「そうなんすか?」「僕はそういうのしばらく無いから、今はどうなんだろう?」

 

1件目の途中でもう既にこんな会話が始まっていた。女性はどうか知らないが、男性の飲み会で下ネタは鉄板。鉄壁の鉄板なのだ。人間の秘めたる部分に触れる話というのは心の距離を縮めるという上で強力なアイテムとなる。

 

しかし下ネタは諸刃の剣。距離を誤り振りかざすと怪訝な顔をされて場の空気が一気に沈む。人間関係の『距離感』が大事であり、それに応じた適度な強度で、スパーリングを行うがごとく剣をぶつけ合うのだ。

互いの経験や技術がものをいう。上手にスパーリングを終える事ができると、心の距離は一気に接近する。ある種の信頼関係と次のお店に行く一体感が出来上がる。『こいつは信用できる』『楽しいやつ』と、思い思われるようになる。

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そんなこんなで本日も収穫あり。仕事のパートナーとして、とても強い絆を築くことができた。

ここは4件目であり時間もてっぺんを優に超えている。テンションが上がった連れが、スタンドマイク代りに傘を使用しているところを見ると、外が雨でも濡れずに帰れることを保証してくれている。

同席している女性は美しい。俗にいう『アフター』というやつだろう。何度も連れて行ってもらっているお店の女性たちであり顔見知りで会話も楽しい。支払い義務のない僕は心行くまでこの場を楽しむ事ができる。僕の左に座る女性は誰かに似ている・・・・誰だっけ・・・・あぁ、そうだ歌手の『綾香』だ。

こうして楽しい夜は終わりを告げた。

 

 

 

 

 

瞼は閉じたまま意識が戻ってきた。外の光はまだ眼球に届いていない。「またやってしまった」記憶が無い。。。

自分で『自動運転』と表現しているが僕は、飲みすぎると自動的に自宅に帰り、歯を磨き服を洗濯機に入れてベッドに入っている。気づくと上半身だけに掛け布団をかけた状態で目が覚めるのだ。

自動運転の僕はとにかく凄い。調子がいいとシャワーまで浴びているし、大事な服はネットに入れてから洗濯機に投入されている。そしてそのことを一切覚えていない。。。。

 

意識の戻りが強くなり、体に感覚が伝わってきた。掛け布団から投げ出されて冷たくなった足。首元まで覆っている柔らかな毛布。

 

??????

 

毛布だよな?毛布なはずだ。毛羽だったやつ。ニトリで買ったやつ。

あれ?毛布感がない。なんだろ、羽毛布団っぽいぞ。カバーで覆われたような、ホテルにあるような感じの。

 

あれ????

 

 

多少の目やにをもろともせずに、少しずつ目を開けてみた。

視界の右側には何かで塞がれた窓があり、塞いだ物体の縁から外の光が漏れている。その奥の壁際には大型テレビ。古そうなスロット台らしきもの。天井を見ると自宅には付いていない照明器具がある。

ここは自宅ではない。ヤバい・・・・・

 

何気なく首を回し顔を左に向けてみた。ズズっと音がする。枕に皮膚が擦れる音。

 誰かが寝ている。。。

それは女性だった。綾香だった。

僕の気配に気づいたのか彼女が目を覚ました。枕に頭を付けたまま顔を僕の方に向けて、驚いた顔をした僕を見ている。

 

 

え?  え?  何???  どうゆう事???

 

 

 

 

しょうゆ~こと~~!!!(醤油うこと~~)

明石家さんまの声が聞こえたような気がした。

 

 

「申し訳ないが僕は記憶がないです。でもお酒を飲むと役に立たないはずだから、君を傷つけるようなことはしていないはずです」というような事を伝えたと思う。

 

間違いない。何もない。できるわけがない。大量の飲酒だ。記憶が全くない。年齢的にもお酒に勝てるわけがない。ウコンもヘパリーゼWさえも勝てないぐらいの酒量だった。結果、本日も記憶が無いのだから。

 

 

じっと彼女の答えを待った。

彼女は体ごと僕の方を向いた。そして左腕を掛け布団から出して振り上げて、そのまま僕の頬に平手が放たれた。

バチン!と音がした。痛かった。目に火花が散った。

 

 そして彼女はくるりと背中を向けてしまった。

 

 

「ごめんなさい」とりあえず謝罪の言葉を伝えた。

この度のご無礼を許して頂きたい。しかし、僕とあなたは、宴に疲れて眠っただけ。ご立腹でしょうから今だって絶対に手出しは致しません。

 

 

 

しばらく沈黙が続いた後、背中を向けた彼女が一言。

 

 

「凄かったんだから・・・」

 

 

 

 

僕の記憶を返してください!!

 

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。